VOL.25 2002.8
TOPIX
アイデアコンテスト
 
 

大阪にN医院という大人気の産婦人科があります。佐藤クリニックが開院して、まだ2年あまりのころ、一度N医院の見学をしたことがありました。決して立派な施設ではなく、むしろとても狭くて、どうしてこんなところにと思えるような医院なのですが、スタッフ全員のサービス精神に感心した記憶があります。それから5年、最近のN医院の様子についての講演を、1月に東京であったセミナーで見ました。「すごい」としか言えません。何が「すごい」かというと、お客様に感動していただくためにどうすればいいかを職員全員が常に考え、新しいアイデアをどんどん実行しているからです。 以前見学したときよりもさらにパワーアップしていました。私たちは滋賀県の中では、最高のサービスを提供しているという自負もありますが、目を日本全国に向けると、やはり上には上があるものです。私たちもさらにパワーアップして、みな様により喜んでいただき、より感動していただくためにどうすればいいかを、スタッフ全員で考えアイデアを出し合いました。というわけで、スタッフを対象に5月から6月にかけて「アイデアコンテスト」を行いました。 全スタッフからあわせて108件のアイデアの応募がありました。その108件のアイデアに対して、全スタッフが投票を行い、順位 をつけました。 私たちスタッフが日頃どんなことを考えているか一部紹介したいと思います。まず第1位 から第3位のアイデアをご紹介しましょう。

第1位「お部屋で精算」(提案者 フロント 小倉明美)
退院の精算をお部屋でさせていただく。 N先生のVTRを見て、精算の時、「何か不便な点はございませんでしたでしょうか?」「どうぞお幸せに」の言葉かけはとても良いなと思いました。でも、ご主人が支払いにこられるケースが多いので、不便だった点をお尋ねしてもわからないかもしれません。直接お部屋にうかがえば、ご本人様もいらっしゃるでしょうし、なお良いと思います。またフロントで退院精算をすると、退院の多い日は3人くらい1度に重なり、お持たせしてしまいますし、他の方の入院費も聞こえてしまうため、デパートのようにお部屋でお金をお預かりし、お釣りを取りにいき、またお部屋にお持ちする。

第2位「フットマッサージ」 (提案者 ナースアシスタント 河合和美)
フットマッサージのサービスをする!足はむくみやすくて、すぐ疲れるし、特におなかが大きい間は、触ることすら難しかったはずなので、喜ばれると思う。エステというと技術的にも金銭的にもちょっと・・・と思うが、フットマッサージなら、場所もとらないし、産後のむくみ解消などにも良いと思う。

第3位「保育サービス」(提案者 ナース 西村真由美)
上の子を連れての外来診察日は、待ち時間の間や診察時にぐずったりしないか心配しながら来られると思います。そのため、希望されるお客様の子を保育士が預かる託児室(コーナー)があると安心して診察が受けられるのではないでしょうか。

その他にも次のようなアイデアがありました。一部ですがご紹介します。

応募No.104「アドバイスファイル」
先輩お母さんからのアドバイスファイルを、待合の本と一緒に置いてみると良いのではないかと思いました。このアイデアは、ある妊婦さんが体重を測った後に、「他の人は、おなかがすいた時どうしてるんやろなあ。」と話されたことで思いつきました。実際、自分と近い時期に妊娠と出産を経験された方の体験談だったら、頑張ってみようかなと思えやすいのではないかなと思いました。マービーミーティングに来られた方にカードを渡し、この食事やお菓子がカロリーが低くてよかったとか、逆に失敗だったとか、いろんな不安に対して、こうやって乗り切ったとか、出産後こんなものを買うと便利だよとか、何かあれば書いてもらいます。そのカードをファイルにして置いてみます。マービーミーティングの方で考えてみたのは、1カ月検診の方より、時間や気持ちに余裕があるかなと思ったからです。

応募No.35「プレゼント 」
バレンタインにご入院中のお客様に、ご希望でチョコレートをご用意する。 ご主人にはわからないように、ご本人(奥様)にご希望を聞いて、お渡しする。ママとベビー中心になりがちなので、特に入院してしまうと、用意できないし、思いがけないプレゼントに喜ばれるのではないかな・・・と思います。

応募No.91「レッスンの無料体験 」
マタニティービクス、スイミング、マービーキッチンのいずれか希望されるもの、1つ1回限り、無料体験していただく。 私たち佐藤クリニックでは、皆さま方に「楽しい妊娠、楽しい出産、楽しい育児」を経験していただき、佐藤クリニックで出産してよかったと思っていただけるために様々なプログラムを行っています。そして、スタッフ1人1人も日頃さらに皆さまに喜んでいただくためにはどうすればいいかを考えています。ご紹介したアイデア以外にもたくさんのアイデアがあります。設備の問題などで、実現できることばかりではありませんが、私たちの皆さまに対する気持ちをできるだけたくさん表現していきたいと思います。

 

  朝礼で立っていたら頭がクラクラしてしゃがみ込んでしまうこととか、仕事中ふらっとして急に目の前が真っ暗になることをよく「貧血」と呼んでいます。これは、「脳貧血」とか「立ちくらみ」と言われるもので、脳に血液が充分行かなくなった低血圧状態(起立性低血圧)で、本当の貧血とは違います。妊婦検診で指摘される貧血とは、血液中の赤血球に含まれ、酸素を運ぶ働きをするヘモグロビン(血色素)の量 が少ないものを呼び、俗に「血が薄い」とも言いますが、これは病的な現象です。ヘモグロビンの正常値は11.2mg/dl以上。10.0mg/dl以下はひどい貧血といえます。貧血になると体内の細胞が酸欠状態になり、代謝機能が低下し、そのため全身がだるくなり疲れやすいという症状が現れます。また血液中の酸素が少ないと、心臓や肺は不足している酸素を補うため、余分に働き、ちょっと体を動かしただけで心臓がどきどきする動悸や息切れが見られます。おなかの赤ちゃんは胎盤を通 してママの血液から酸素や栄養を受け取り、育ちます。妊娠中のママが貧血だと、ママの体だけでなく、赤ちゃんも貧血になったり、身体の発育が悪くなることもあるので注意しましょう。特に赤ちゃんが自分の血液を作り始める妊娠中期以降になると、鉄分などの血液を作る材料の必要量 もぐんと増えてきます。ですから赤ちゃんに鉄分などを十分に供給するため、妊娠中期以降のママはさらに貧血になりやすいのです。また、お産には出血がつきものですが、貧血が治っていないと、少しの出血でも血圧が下がりやすく、出血量 も多くなりがちです。出産の時出血多量になると、輸血も必要ですし、産後の回復が遅れたり、母乳の出が悪くなることもあります。貧血というとたいしたことがないと思いがちですが、このように赤ちゃんや出産への影響は決して小さくありません。早めに治すように心がけてください。 また母乳にはもともと鉄分が少ないので、赤ちゃんがおなかの中にいる間に、ある程度の鉄分をためておく必要があります。10ヶ月の妊娠期間の中でも、特に赤ちゃんが血液をつくり始める妊娠中期以降は、より鉄分をたっぷりとるように心がけましょう。

 
 
  500m四方の中に料理、土産、雑貨、クリーニング店など500店舗あり、そのうち190店の中国料理店がある横浜中華街。実際にその中を歩いてみると、店のほとんどが中国料理店であるような感じがします。同じ様な店がこんなに集まっていて儲かるのかしらと、人ごとながら心配になります。でも、それぞれの店が活況を呈し、メインストリートは人であふれていて、ちょっと横道にも人の流れは続いています。そんな中華街で、食事をしたことが2回あります。1回目はちょっと寒い晩秋の頃、有名高級中国料理店です。かなり遅めの夕食でしたが、そんな時間でも空席待ちの人たちが店の外の寒空の下で並んでいました。店内の天井は高く、いかにも高級な感じで、黒服のウェイターが丁寧に応対しました。何種類かを注文しましたが、それぞれがとってもおいしく、十分満足しました。2回目は、真夏を思わせるような暑い初夏の頃。中華街のはずれにある店でした。5坪くらいの狭い空間にところ狭しとテーブルとイスがつめこまれていて、効かないエアコンが天井にあり、壁には扇風機が首を振っていました。素足にサンダル履きの若いとは言えない女性が、たどたどしい日本語で注文をとりました。いかにも「食堂」という感じです。でも、出てきた料理はうまいのです。高級な料理店でも、そうでない店でも、味にはこだわりがある、そんな店の集合が横浜中華街をパワーあふれる街としているのでしょう。中華街の中を歩き回ると、肉体的には疲れるのですが、精神的には元気の素をたくさん仕入れることができます。不思議な空間です。
 
 
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